もうすぐ今年の播種が始まるので接木作業で気を付けるポイントを残しておこうと思います。
接木作業が終わったらすぐに養生室へ行くんですが、この中で3日~5日しっかり台木と穂木がくっつくまで入っています。この時の気温が高ければ高いほど接ぎ木の成功率は上がるんですが、気温が高いとそれに比例して湿度も高くないと接いだ苗が萎れてしまいます。
で、ここで厄介なのが湿度が高すぎると高確率で苗に水疱症が出てしまいます。
桃太郎エイトなんかは湿度が100%近くても水疱症なんて出なかったんですが、最近の新しい品種は特に水疱症が出やすいみたいです。
水疱症の原因としては、地上部に対して根の割合が小さい品種ほど発生しやすい。また水疱症の発生過程は、根からの吸水速度と、葉からの蒸散速度のバランスがくずれ、膨圧による葉の表層の損壊が生じたと考えられる。
とのことなので、結局は根の周りの土は一定の水分は持っているので、養生室内の気温と湿度のバランスが大切なんだと思います。
具体的には養生室内は気温25℃、湿度85%でこれ以上気温も湿度も高いと、水疱症の心配があると思います。