3月21日に播種したセルトレイ苗を接木してきました。
だいたい播種から18日~25日くらいで接木作業を行いますが、今回は播種から22日での作業でした。
もう2日くらい早くても良かったかと思いますが、まぁ許容範囲のうちです。
薬局で買ってきた剃刀を
このように刃を斜めに出して使います。切れなくなったら上下を入れ替えて使います。
200穴トレイの手前の100本をまず同じ角度で切ります。ビビったら負けです。
切ったグランシールドにスーパーウィズを差し込みます。僕は基本17号を使います。逆に17号を使える太さになるまでは生育させます。
反対側の100本も同じように斜めに切ってスーパーウィズを差し込みます。
この時台木が水を持っていて、切り口から水が上がってスーパーウィズの中に溜まっていると理想的です。
隣にある麗月を台木と同じ角度で切って一本ずつ差し込んでいきます。
慣れてくると差し込んだ時、感覚で台木と穂木がピタッと触るのがわかります。
手前の100本を差し込んだらセルをひっくり返して、また反対の100本を接いでいきます。
台木の200穴トレイを1枚接ぐのに50分くらいかかります。1日で一人で接げる量は200穴トレイで10枚~12枚くらいだと思います。
200穴トレイで欠株が15%とすると、2000本前後で約10a分ですね。
もっと早く接ぎ木できる方もみえるかもしれませんが、今の僕ではこれが精一杯です。
作業が終わったトレイから養生室に入れていきます。
養生室内は温度を23℃に設定して、湿度を85%に保っています。
これ以上気温が上がると湿度も上げないと萎れてしまいます。で湿度が上がると水疱症が出てしまいます。気温と湿度のバランスが大切なポイントです。
今のところ外気温は日中もそんなに高くないので室内を23℃に保てていますが、あまり暑くなると養生室内の温度も上がってしまうので、そこが心配です。
今年はタイベックシートを準備しているので、これでどれだけ温度を下げられるか分かりませんが、一応やるだけやってみます。
接ぎ木ができたセルトレイは養生室内には3日~4日入っています。プレハブ小屋に出してみて萎れるようならまた養生室に戻します。
萎れなければプレハブ小屋で1日湿度に慣らします。
次の日ハウスの中で遮光して1日気温に慣らします。
3日目に遮光をめくって1日光に慣らします。
そこまでやって萎れなければ4日目にポットに仮植します。
今日の接ぎ木苗は順調にいけば4月19日~20日に仮植予定です。