セル苗の時期では立ち枯れ病対策にオーソサイド水和剤80を一回使いますが、それ以降ポットに仮植してからも、本圃に定植してからも一番よく使う農薬は
クプロシールドフロアブルとカリグリーンです。
この農薬は両方とも有機JAS適合農薬で、環境への負担も少ないし、使用回数のカウントもありません。
クプロシールドは銅剤で、トマトでは1000倍希釈で使用します。適用病害は疫病、葉カビ病、かいよう病、すすかび病です。
カリグリーンは炭酸水素カリウム剤で、トマトでは800倍希釈で使用します。適用病害はうどんこ病、さび病、灰カビ病、葉カビ病です。
僕はこの二剤を混用して使用しますが、この二剤で、ほとんどのトマトの病害が予防できるので、とても重宝しています。
ただ一つ注意点があって、苗がまだ幼い時、高温時や樹が弱っていたり、水不足の時なんかに特に銅剤は薬害の危険性があります。
なので苗が小さい時なんかは、クプロシールドは1000倍と言わず1500倍くらいの薄めで使用しています。1500倍で使用しても、十分予防効果は感じられます。