トマト栽培の天敵

トマト栽培基本

今日はトマト栽培をするにあたって、たくさんの敵がいるので対策も含めて残しておこうと思います。

まずセル苗の一番最初に出くわす敵は山ネズミです。

こいつらは発芽して養生室からハウスに行ったばかりの苗の子葉を食べてしまいます。

対策としては、先ずは夕方に苗を保温するためにトンネルをして帰るんですが、このトンネルの隙間がないように、重さのある鉄筋や単管パイプなどで囲ってしまう事です。ネズミも本気を出せばトンネルのシートなんて簡単に食い破れるんでしょうが、わりと周りを隙間なく囲うだけでも侵入を防ぐ事ができます。あとは殺鼠剤を山ネズミが好みそうな場所(物置ハウスの資材の隙間やパレットの下)にまいておくのも有効です。粘着シートなんかもネズミが通りそうな端のほうに並べて置いておくのも良いですね。山ネズミは家ネズミと違って、そんなに数はいないので、一つ二つ捕れれば大分被害は減ると思います。

本圃に定植してからはモグラアナグマと戦っています。

収量を上げるのは、やはり土作りが一番大切で、良い土を作るために堆肥を入れたり、ハウスの間の溝を掘ったり、暗渠を掘って水はけを良くしたり、有機物や微生物資材を投入して土の中のバランスを取ってやったりと、手間も時間もお金もかけて取り組んでいるんですが、良い土にはミミズがわきます。で、ミミズが出てくるとそれを食べるモグラがどこからともなくやってきます。

なのでモグラが出てくるのは良い土である証拠でもありますし、モグラと戦うのはもう宿命ですね。

対策としては、これももう捕まえるのが一番です。モグラは毎日通る本線と一度しか通らない支線とがあるので、毎日通る本線を見つけて捕獲用の罠をかけておきます。モグラの掘ったあとの、ボコッと盛り上がった土を見つけるたびに、足で踏んでならしてやって、次の日もその道が盛り上がっていれば、本線の確率が高いです。モグラもすごい働き者で、一匹二匹で50aくらいの広さの面積を掘りまくります。なので一匹でも捕れたら、大分被害は減ると思います。

最後のアナグマですが、これはもうどうしようもないですね。こいつらは灌水チューブをかじったり、一段目の低い位置のトマトをかじったりするんですが、畑をワイヤーメッシュで囲っていても、イノシシなんかは入ってこれないんですが、アナグマはメッシュの隙間から入ってくるので、もう防ぎようがありません。チューブをかじられてもすぐに補修できますし、トマトをかじられると言ってもそんなにすごい量をやられるわけではないので、まぁ仕方ないかなと思っています。

あとはちょくちょくカモシカがやってきますが、彼らは無害なので友だち感覚でいます。高さが130センチあるワイヤーメッシュを助走無しで飛び越えるのを見て、野生って凄いと思いました。

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