去年の仮植時、どうもセルから苗を取り出す時に、土が崩れてしまうなぁと感じました。
単純に根の張りが弱かったんだと思うのですが、その時の根張りの弱さが、ずっと1シーズン通して影響があったので、今年は発芽から根張りを意識して育てていきたいと思います。
具体的な手段として、先ずは発芽の温度を少し低めに設定して(25℃のところを22℃設定で)、3日目に芽が出る種を4日~5日で芽が出るように、じっくり根を先に出させてから、発芽させてみようと思います。
芽が出そろったセルトレイは、大きめの容器でドブ漬けして水をあげるんですが、その水の水温を18℃前後で行います(畑でお湯を沸かせて、温度計を見ながら足していきます)。
あとは、この時期でも日中28℃くらい暑い日もあるので、水のしぼりすぎに注意して、あまり苗をいじめないようにしようと思います。
またセルトレイの端っこの列は特によく乾くので、水差しでピンポイントで乾いている土に水をあげます。
発芽はじめは、この3点に注意して苗の管理をしていきます。
一つ去年の失敗で、良かれと思ってセルトレイのドブ漬けの水に生科研のメリット赤(0-10-9)を800倍で使っていたんですが、どうも生育が遅れて、接ぎ木までの日数も余計にかかったような気がします。
初期からリン酸と微量要素を効かせて、締まった苗に仕立てようと思ったんですが、リン酸が効きすぎて、窒素の吸収が悪く、生育が遅れたんだと思います。
今年はドブ漬けの水に何か混ぜるなら、生科研のメリットの黄色(3-7-6)か、サカタのタネの鉄力あくあF14を使ってみようと思っています。
でも水だけで、あまり余計な資材を使う必要はないのかもしれません。どうも肥料や液肥をあげるほど良いような気がするんですが、赤ちゃんにサプリメントや栄養ドリンクが必要ないのと同じで、セルの小さな苗には、水とセル土にある肥料分だけで十分な気もしています。。。